下伊那地方事務所のトップへ

最終更新日:2006年05月30日

〜このコーナーでは輝く人・企業を訪問しご紹介します!〜

第1回

訪問日 平成18年5月17日(水)
訪問先 三菱電機株式会社 中津川製作所 飯田工場
      飯田工場長 白金義康氏、飯田総務課長 小林精市氏、
      太陽光発電システム事業センター副センター長 丸林典矢氏
訪問者 下伊那地方事務所長 田山重晴 産業労働チーム 企画員 曽根原栄

田山:お忙しいところ恐縮ですが、かねてから三菱電機さんの飯田工場はどういう製品を作られているのかと思いつつ参りました。今日は、勉強を兼ねて伺いました。
よろしくお願いいたします。

三菱:当工場が担当する事業は、換気扇(含、小型モータ)と太陽光発電システムです。当社は総合電機メーカーとして多くの事業に参画してきております。ロケーションは、日本全国に研究開発・製造・販売拠点を持ちこの拠点を○○研究所、○○製作所、○○支社と呼んでおります。多くの参画事業の内、送風機製造事業と太陽光発電システム製造事業は岐阜県中津川市にある中津川製作所が担っています。この中津川製作所は、1943年に操業を開始し今日に至っています。なお、飯田工場は中津川製作所が事業規模拡大により工場増設が必要となった1974年に新設し、送風機事業の内の換気扇事業をスタート、更に1998年には飯田工場を増設し太陽光発電システム事業スタートしました。飯田工場全体の規模は、敷地面積3万3千坪で従業員数は約500名です。工場で生産しているものはダクト換気扇と各種換気扇に搭載する小型モータ及び太陽電池(セル)と太陽光発電パネル(モジュール)です。
  中津川製作所から国内に出荷した換気扇はもうすぐ1億台に到達しますが、その内飯田工場からは4000万台が出荷されております。業界での当社の位置付けですが、換気扇は、国内シェアが約39%で国内メーカー第1位です。地味な商品ですがビルや住宅になくてはならない製品です。また、太陽光発電についても世界で第5位となっております。


田山:すばらしい景観の中にある美しい工場ですね。私が上伊那の所長の時、伊那の方が
飯田工場のリンゴ栽培をされていると聞いていましたが、リンゴの並木も立派ですね。


三菱:当工場のリンゴの面倒は上伊那郡中川村在住の富永さんにお願いしています。リンゴの木は工場周辺に90本あり、リンゴの実は約3万個収穫できます。リンゴの実には、三菱のシンボルマーク(スリーダイヤ)が浮き出るよう全ての実にシールを貼っています。このりんごの活用先ですが、当工場には年間200件、約2000人のお客様が見学などで来訪されますのでお土産用としてリンゴをお配りしています。また、当地域の社会福祉施設にお配りしています。なお、このほかグランドにもリンゴの木があり、これは従業員が管理し自ら収穫しています。
りんごの種類はおおよそ7〜8種類くらいです。


田山:県で開発した「シナノスイート」と「シナノゴールド」というリンゴがあり、評判が良いのでこれを加えてくだされば嬉しいですね。

三菱:ご紹介いただいたリンゴは、早春の頃に接ぎ木し、多くの方々に紹介していきたいと思います。
 引き続き、それぞれの事業の生産規模等をご紹介させていただきます。
まず、新規事業である太陽光発電システム事業ですが、当工場の生産規模は、年間135MW(生産額指標を発電量で表す)です。太陽電池枚数で言えば、4000万枚生産規模となります。
   太陽光発電の国の指針(エネルギー導入目標)は、2010年に、住宅用390万KW(設
置軒数100万件)、公共・産業用システム 92万KW(設置個所1.8万個所)であり、これに向け各メーカーが生産拡大を図っております。なお、世界的な需要ではドイツを中心に欧州が急激に伸びてきております。ちなみに生産量は、日本が世界の約半分を占めております。
欧州(特にドイツ)の太陽光発電の急激な伸びは、発電を安全性の問題から原子力から自然エネルギーへ切替る政策を展開、具体的にはその普及・拡大として太陽光発電は消費単価の4倍の価格で電力会社が買いとるシステムとなっていることからです。ちなみに、この太陽光発電システムの国内普及率ランキングを見ると、都道府県レベルで長野県は第4位、市町村レベルでは飯田市が第1位となっております。
   太陽光発電は、気温が低い方が発電効率が良いので、日差しが強くしかも夏が涼しい長野県が適しています。この太陽光発電パネルはおよそ20年から30年は使えます。
続いて、換気扇及び小型モータについてですが、換気扇の国内市場規模(全需)は、約700万台/年間でその内当工場からは120万台を生産・出荷しております。この換気扇は設備工事店、電気工事店等に届けられます。店頭販売はほとんどありません。
小型モーターは300万台/年間生産しており、飯田工場で組み立てる換気扇の他、
中津川にあり他の換気扇組立工場に出荷しております。
なお、この小型モータ生産については、多くのメーカーが海外に生産拠点を移すなか、当社は国内(飯田市)での生残りをかけ現在、合理化投資等施策推進中です。

三菱:工業製品の他に飯田地域はその地域性を活かした農業が盛んですが・・・。

田山:飯田地域の農業生産物は230億円です。当地域は果樹が盛んです。気候的にも良いところです。地域の方の言葉が柔らかいですね。性格が温厚ですし、とてもいいですね。


三菱:そうですね、地域の人の気質が良いところです。

田山:ここ飯田市に立地されたのは何か斡旋でもあったのでしょうか?

三菱:経緯ですが、31年前になりますが当時の中津川製作所が手狭になり、工場増設に向け複数の候補地あげていましたが、どこも土地の確保と労働力確保という面で懸念しておりましたが、候補地の一つであった飯田市、当時の飯田市長が積極的に動いて頂き、当地に立地が実現できました。それでは、工場をご案内いたしましょう。
(この後、製造工程を約1時間見学させていただいた。)

 

 田山感想:安い労働力を求めて、工場の海外立地が進んでいる中、こちらの工場は国内で製造を続けていくとのことでした。
 産業振興を通じて、地域の活力を向上させていきたい私たちの立場からも嬉しい事と感じました。
 文責:下伊那地方事務所産業労働チーム 企画員 曽根原栄

下伊那地方事務所 地域政策チーム 電話0265−53−0400(直)
メール:shimochi-seisaku@pref.nagano.lg.jp